苦手を克服する ~プラセンタの有効性について
診療と診療の合間を使って、プラセンタについての勉強会に参加いたしました。プラセンタとは言葉のとおり「胎盤」のことで、胎盤から安全に抽出した有効成分が、さまざまな不調に効果があるとされている物質です。
利用者からの希望もあったため、イーク表参道でも取り扱っています。しかし、医学部時代や大学病院でプラセンタについて学ぶ機会があるかというと、皆無です。これまでも、私なりに学ぶ機会を見つけてはきましたが、なぜ効くのか、なぜ副作用はないと言い切れるのか、グレーなままの部分がありました。
今回、都内で随一のプラセンタ製剤取り扱い量を誇るクリニックのドクターからのお話しが聞けるとのことで、楽しみに参加させていただきました。
プラセンタといえば、気軽にドラッグストアで手に入れられるようなサプリメントもありますが、クリニックで取り扱っているのはクリニックでしか取り扱えない製剤(注射、内服用のカプセルタイプ、ドリンクタイプ)です。また、プラセンタ注射は肝機能障害や更年期障害に対しては健康保険が適用になりますが、美容効果を目的とした場合や、肩こり、腰痛の治療にプラセンタ注射を使用した場合は自費となります。また、クリニックによっては自費のみの扱いとしているところも多くあります。
西洋医学と代替医療の良いところをうまく使うことで、より楽に毎日を過ごしていこう。そんな考えを持つ私にとって、このプラセンタが代替医療のひとつとして多くの方におすすめできるかどうか、とにかく私自身がきちんと理解をしていることが必要です。しかし今日聞かせていただいたお話しからは、プラセンタ製剤のエビデンスも有効な理由も、残念ながらこれまで得た知識以上のものは得られませんでした。
私が自分の中で理解した”プラセンタが効く理由”とは、有効成分が「高濃度のアミノ酸」であるから。高濃度のアミノ酸の効果として代謝がよくなったり、傷の治りが早かったり、お肌に良い作用があったりする、と理解してきました。この考え方であれば、自分の中である程度は理解できるな、と。でもこの考え方が完全な正解かはわかりません。
”プラセンタ”という言葉に敏感な女性は多くいらっしゃいます。みんなが知りたいこと くらいは、プラセンタ製剤を提供しているクリニックとして最低限知っておきたい。その上でさらに、なぜ効くんだろう、どのルートに効いているんだろう、そんな、効果を納得させてくれるような腑に落ちる理由がわかればなお良い。そう思っています。
実際、私の近くにいらっしゃる方で、プラセンタ製剤によって年齢とはかけ離れて見えるお肌をキープしている方を知っています。有効であることは間違いないのでしょう。そう感じてはいるものの、絶対いいよ、間違いなくいいよ、そうおすすめできるためには根拠を知りたい。そう思ってしまう私でした。さらに学びを深めたいと思っています。