女性ジュニアアスリート選手保護者講習会
国立スポーツ科学センターで、女性ジュニアアスリートと保護者のための講習会が開催されました。私は婦人科とコンディショニング を担当し、全国から集まった熱心なジュニアアスリートと保護者にお話しさせていただきました。
今回はジュニアを『中学生』と定義したため、生理がすでに来ている選手、まだ来ていない選手のどちらもがいました。そのため月経周期にともなうからだの変化や気をつけていただきたい点をお伝えする前に、まず女性のからだの特徴、生理ってなんのためにあるのか、このあたりのベースからお伝えする必要がありました。どのくらいの知識を持って参加しているのかを探りながらのお話しとなりました。
今日参加した選手から聞いたのですが、現在では小学校の保健体育の授業で、男子も女子も一緒にからだの変化について学ぶ時間があるそうです。女子だけ集められて生理や妊娠のお話しを聞いた自分の時代と比べると、いろいろなことに配慮されているのだろうと思わされました。
他、栄養の分野からは保護者向けに栄養のお話しがあったり、JISSのトップアスリートのみが使用するレストランR3(アールキューブ)の機能を使って、選手に栄養のポイントを知っていただいたり。心理の分野では臨床心理士からアスリートが陥りやすいこころのトラブル、その回避方法などが紹介されたり。NTC(ナショナルトレーニングセンター)を使ってのトレーニング指導があったり。かなり盛りだくさんな講習会となりました。
特にジュニアの年代では、保護者の役割はとても大きいと考えられます。JISSで開催されたこの講習会をモデルケースとして、都道府県や各種競技団体で同じような機会が設けられ、正しい知識を多くのジュニアアスリートへ伝えていけることを望んでいます。