健康は誰のものでもある

お世話になったクラブのスタッフが退職すると挨拶してくれました。この季節にはよくあることではありますが、印象的だったのがその後の就職先。
フロントスタッフ以外の、トレーナーやインストラクターを兼務するスタッフでよくあるのがスライドの転職。他クラブだったり、バイトから正社員で体育館などへの転職など。
今回挨拶してくれた彼女は実はバイトで、高齢者のための施設に就職すると言っていました。介護する方が少しでも楽になるようにお手伝いできれば、と。

運動は超元気な人だけのものではありません。
また健康は若者だけのものではありません。
若くても年老いても運動する機会はあるべきだし、健康でいようとする権利はあります。

もちろん持って生まれた素因があり、長年にわたる生活習慣があり、現状があるわけですから、タバコもお酒もジャンクフードも夜更かしもさんざんやっておいて、ある時いきなり”私、健康になりたい”というのは虫が良すぎる話しではあります。しかし健康であることを望み、健康でいられるように努力してきた人みんなに健康でいてもらえる権利があるのではないかと思っています。

もちろん、持病を持っていたとしても健康ではいられますから。心臓に大きな疾患をもってうまれた、家系的に糖尿がある、それらとつきあいながらも健康でいる方法はあるわけです。

アクティブなスポーツの現場から、高齢者相手の運動指導の現場へ、という選択はもしかすると勇気がいるものだったかもしれません。しかし、これからの超高齢社会の日本を考えたときに、彼女のやさしい笑顔が高齢者に与える元気と勇気は、計り知れないものなのだろうと思えました。動く関節は動かせるものであり続けさせる、動きずらい関節は少しでもなめらかに。まさにプライスレス。

健康は誰のものでもある。
20年後、30年後、元気なお年寄りをひとりでも多く増やすために、運動の習慣を今からつけていきましょう。健康やスポーツに携わる人は、運動の習慣があることの大切さをひとりでも多く、広めていきたいですね。

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