なでしこJAPAN から学ぶこと
おはようございます!
私たちスポーツに関わる者、スポーツ産業に関わる者は”なでしこJAPAN”がなんたるかを当然知っています。社会生活が可能な範囲で応援したり、ニュースを気にしてみたり、多くはにわかファンだとは思いますがそれぞれの気持ちで日本の代表としてのなでしこJAPANにエールをおくっていることと思います。
女子スポーツの分野において、なでしこ(女子サッカー)はかなり恵まれた環境でサポートされています。スポーツドクターも女性ドクターが帯同していますし、海外や国内でプロとして活躍する選手も多い。実力も世界レベルで、こうして私たちの気持ちを高めてくれるわけですから、当たり前と言えば当たり前なのですが、そんななでしこですら、ピッチの選手が使うアイシングの氷を準備するのはベンチの選手だったりするわけです。
男子サッカーでそんな光景はまず見ませんから。
今日の決勝戦で最年少の岩渕選手がインタビューで言ったこと。
「これからもっとなでしこを知ってもらって…」
これだけテレビでも放映され、きっと新聞の記事にもなることでしょう、そんななでしこのメンバーですら、「これからもっとなでしこを知ってほしい」と思っているわけです。女子ラグビー、女子バスケ、ご縁のあるさまざまな競技の女子選手とお話しする機会がありますが、多くの選手の思いは女子リーグの活性化。つまりもっと見てほしい、もっと知ってほしい、もっと応援してほしい、そんな気持ちだろうと思っています。
見る人が増えれば贔屓のチームもでき、サポーターが増える。当然 チームや競技場の収益は上がり、テレビなどでの露出も増える。スポンサーもつき、チームは選手のレベルアップやサポートに使えるお金を生み出せる。チームの実力も上がり、さらにファンが増える。そんないい循環が生まれるわけです。女子アスリートに憧れる女の子が増え、アスリートは社会のヒーローとなることもできる。
今回日本が対戦した相手 アメリカのFW モーガン選手はその美しさでも有名ではありますが、年俸がなんと300万ドル=約3億越え とのこと。トップアスリートが女性としても魅力的であり、かつ社会においてアスリートとして以外の大きな価値をも創造している、ここがスポーツ産業が国の一部分を支えていると言っても過言ではないアメリカの強さなんだろうと思います。
日本にはこれからもっと、スポーツで国を元気にしていく余地があります。私たちはアスリートから感動をもらうだけではなく、彼ら彼女らを継続して応援し、強く育て、経済的に言えば利益を産み出しアスリートに還元することによってアスリートの社会的な地位を確固たるものにする。少年少女はプロ選手にあこがれ、国としてどんどんスポーツが強くなっていく。そんな望ましい循環がうまく流れるよう、これからも微力ながら力を尽くしていきたいと思っています。