非常時こそ真価が問われるとき
先日、イーク表参道が入居している建物で、火災報知機が鳴るという出来事がありました。診療がはじまって間もない朝の時間帯、患者さん受診者のみなさんがたくさんいらっしゃる中でのトラブルでしたが、結果的には地下2階での火災報知機の誤作動であった という結論に至り、すべてに事なきを得ました。
年に一度もないようなこういった非常時において感じるのが、スタッフも受診者のみなさんも含めたそれぞれの方の人間性です。非常時にこそ気持ちのコントロールもつきにくくなりますし、人の本性に近いものが隠しきれなくなります。人となりが本当によく見えてしまう機会ともなりうるわけです。
われ先に着替えのロッカーへ と急ぐ人
鳴り響く大音量にも聞こえていないか くらいの不動な方
こちらでも状況がわからないのにも関わらずスタッフに何度も何度も尋ねる方
人の指示が聞けず 挙動不審っぽくなってしまったスタッフ
納得のいく指示を出しているスタッフ
PCに向かったままのスタッフ
急がずに かつ確実に避難路を確保しているスタッフ
レストランやクリーニング屋さんでもスポーツクラブでも、予期せぬことが起こってしまったときの対応というものが真の評価につながったりするもの。少なくとも私自身はそういう判断をすることが多いです。だからこそ、自分の職場で起こった非常事態の折、そのときその時間、自分がどんな動きをしていたか、なにを考えていたか、あとから振り返ってみることも大切ですよね。
医療というサービスを提供する私たち、もちろん非常事態が起こらないような努力を続けつつも、非常時こそ真価が問われるとき とスタッフともども改めて肝に銘じたいと思います。