女性の健診を考える@PRESIDENT WOMAN Online

このたび、PRESIDENT WOMAN Online に特集を掲載いただきました。題して『会社の健康診断で「乳がん」や「子宮頸がん」を早期発見!医師が教えるチェックポイント5つ』。かなりしっかりしたボリュームの記事がアップされました。

PRESIDENT WOMAN Online はすでにご存知の方も多いと思いますが、働く女性のキャリアアップを応援するサイト。かなり内容の濃い情報、特にからだのこと、医療のこと、マネーのことなどなどが日々発信されています。今回は「LIFE」 というカテゴリーの中の『大人の女の保健室』のコーナーで、会社の健康診断の見なおし方、結果の活用法などについてお話ししています。



そもそもこの特集を組もうと思ったのには訳があります。

イーク表参道で毎年の健診をお受けくださる企業は数多くありますが、国内だけでなく世界的に有名な企業であっても女性にとって「理想的」とは言えない健診の内容だったりするのはよくあること。その裏には、会社による健康診断が会社のお金で賄われており、その健診内容を決定しているのが”男性の”人事担当者だったりするという現状があります。つまり、本来女性にはぜひ受けてほしい検査項目が予算の都合でカットされていたり、男性目線で選ばれた項目が並んでいたり。もちろんイーク表参道と企業間で検査項目を決定する際に、女性のいつごろのライフステージにどんな疾患がおこりやすいか、年齢別のおこりやすい疾患が男性とはどんな点が異なっているのか、そのあたりを企業の健診担当の方にお伝えをしているわけですが、男女べつべつの項目を検査しよう!と考えてくださる担当者は多くないです。そうなると、当然女性ならではの項目は”オプション”の項目となるわけで、会社の健診で「無料で」検査を受けようとして来院された方に「有料」となるオプションの項目を追加いただくということは、なかなかできるものではないのです。
/>

オプションだったとしても、意識の高い女性やお母さんに強く言われてきたという女性、血縁にがんが多いという方などは適切な項目を追加なさいます。また企業の健診担当者が男性であったとしても、女性に必要な検査項目は実は男性とは異なるのだ、というお話しをきちんとご理解くださった場合は、まさに女性にとって適切な検査項目がすべての女性社員に準備されることになるわけです。

というわけで、今回の記事は多くの女性にお読みいただきたいものであると同時に、なかなか届かないとは思いますが企業の健診担当をなさっているみなさんにもぜひお読みいただきたいと願っています。

まず、会社によって年に一度の健診が準備してもらえている方はそのありがたみに感謝をしたうえで、準備されている項目が女性にとって理想的なものであるかどうかをお確かめください。フリーランスなどで自ら健診を準備しなければならない方は、ぜひぜひ健診の重要性を感じていただける機会にしていただけたらと願っています。

関連記事