日テレベレーザ 講習会
女子サッカーチーム『日テレベレーザ』のみなさんに、女性のからだについての講習会を担当させていただく機会がありました。
2011年のワールドカップで日本女子サッカーが優勝して以降、特に女子サッカーは「なでしこ」という知名度もあり、女性スポーツの中では待遇や環境が良くなってきているのではないかと思っている中での依頼でした。今回は日テレベレーザのスポンサーを通しての依頼であり、チームを支えるスポンサーの数や体制は良くなってきているのかもしれません。しかし、チームの構成という点からあらためて見てみると、日本代表を5人も6人も擁するチームであるにも関わらず監督、コーチ、トレーナーに女性はいない、ましてや婦人科のチームドクターなんてもちろんいない、という現状でした。
今回はアンダー(ユース)の部として中学生高校生のチームメンバーとその保護者、トップの部としてまさに日テレベレーザのみなさんへ、2部に分けてお話しをさせていただきました。
アンダーの部ではからだがまさに変わっていく時期の選手たちであるために、選手自身ももちろんのこと保護者のみなさまの反響がとても大きかったです。1時間半のお話しを終えて、選手たちが練習へ行ったあと、保護者と私だけの時間を設けました。保護者のみなさまは私とほぼ同年代。子どものからだについてももちろん興味深くお聞きくださいましたが、ご自身のからだと照らし合わせて聞いてくださっていたように思います。
トップの部にはなでしこのみなさんが5-6人。さらに全員がJISSに出入りできる強化指定選手とのことで、なにか相談をしたいことがあればJISSのメディカルセンターへ受診することができる環境はあるようです。中には数名、LEP(低用量ピル)をきちんと使っている選手もいました。しかし、きちんとした女性のからだについての話し、どうしていろいろな変化が起こるのかという理由、LEPや痛み止めを使うことに対する医学的見地からの考え方 などなど、やはり当然のごとく初めて聞いたとのこと。PMSで悩む選手も生理痛で悩む選手もいらっしゃいました。
やっぱりな!と思ったことは、なでしこでもレギュラーでかつ、チームの柱のような存在である選手ほど一生懸命メモを取り、終わってからも質問をしに来る、その姿勢。やはり、自分たちがより良くなる ということに対して、とても前向きであることを強く感じました。最後にみんなが書いてくれた感想、森 栄次監督が書いてくださった感想、ありがたく拝見しました。そして、みんな字が上手!
一番食いついてくれたのが、私のプロフィールの中の「ヨガ」というワードだったそうです。みんな「ヨガやりたーい!」って言ってくれて。次はヨガの機会を準備しますね。これからも女子サッカー、日テレベレーザ、応援していきます!