知らない世界を知ること
社会に出て時間が経つにつれ、自我というものはどんどん固まっていくものです。もちろん個々のキャラクターもありますので一概には言えませんが、歳をとればとるほどに柔軟に受け入れられるスペースのようなものが小さく狭くなっていくような気がします。
私もそうです。カラダの健康、内側からの美しさ、運動、競技スポーツ、yoga、そういった類に対する興味は半端ないですし、より深くより広く貪欲に学んでいきます。しかし、テリトリー外といいますか、これまで興味の対象とはならなかった事柄に関しては、持つ知識も常識以下であったり、知識を得ようという気持ちすらほとんど湧いてこない分野が多くあります。
健康や美しさへの追求 という点では同じ方向に目指してはいても、その切り口が厳選された食材であったり肌のベースケアのこだわりであったり、と私とはまったく違うアプローチで取り組んでいる方と出会いました。
今まで、日焼けしたらしっぱなし、保湿などのケアの必要性も感じることなく漁師さんの皴のように年々深くなる皴もご愛嬌 と放置していた肌のケアの大切さ。
日々口にする食べもの、水、調味料、常に使うもの、くり返し使う頻度が高いものをきちんと選んで使うことの大切さ。
顔やカラダ、肌、髪などに直接触れるものの原材料やつくられた方法、過程をきちんと把握し、自分に責任をもって選ぶ大切さ。
安かろう悪かろう ではありませんが、値段の高いものには高いだけの理由があることがほとんどなんだと、身をもって知ることができました。今口にするもので自分のカラダはつくられている と常々思ってはいましたが、正直、栄養価の高さや安全性などを念頭に置いてものを選んだことはほとんどありませんでした。
知らない世界を知ること。
自分がこれまでスルーしてきた世界。見て見ぬふりしてきた世界。そんな世界を知ることは少しこわいような気もしますが、良いと言われているもの、世の中にきちんと評価されているものを知り、自分の選択肢に入れることはこれからの人生の幅を広げることにもつながるのではないかと感じています。
これまで軽い拒否反応を示すくらいであった新しい世界を、私に正しく見せ、教えてくれた方に感謝しています。これからも心を柔軟に、自分の中のニュートラルなスペースを常にkeepし、バリアを張ることなく、新しく得られるなにかに刺激を受けていけたらと思っています。