初桜
東京で、初桜を眺めました。ここのところのあたたかな陽気につられるように、GOサインを待っていたかのような桜のつぼみが開きはじめました。
今年ながめた初桜は夜の桜でした。
夜の桜はこれまた艶やか。空の黒と桜の白がつくりだすコントラストに息をのんでしまうほどです。
桜の季節は儚いもの。つかの間の主役は3、4日で移り変わる春の気候にも揺さぶられ、緑の季節へ移ろっていきます。
私たちが桜を見上げるときに感じる、この穏やかな気持ちはいったいなんなのでしょう。美しさを愛でる気持ちとちょっとした切なさ。喜びと同時に少しの諦めを含んだ憂い。桜が刹那的なものだと知っているからこその思いなのかもしれませんね。
今年はどこで桜を見上げますか?常になにかに追われる毎日の中で、少しだけ桜のために時間を使いたいものですね。