低用量ピルに関する勉強会
低用量ピルに関する勉強会に参加させていただきました。低用量ピルの使用により血栓症を起こすリスクがあることは以前から良く知られていましたが、近年重篤な死亡例が続けて報告されたことから、産婦人科医の中でも低用量ピルの処方を躊躇するケースが出ているという現状があります。今回の勉強会はこの現状を受けて、低用量ピルについてのリスクとベネフィットをもう一度見直してみよう、そんな目的での開催となりました。
低用量ピルに関しては、『低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン』が平成17年に出されており、これに沿って私たちは処方を検討します。そろそろ改訂版が日本産科婦人科学会から出るころですから、新しい情報を取り入れていく必要があります。
根拠なくリスクを恐れるのではなく、これまで蓄積された貴重なデータに裏付けされたエビデンスをもとに、その方にとっての有用性とその方に当てはまるリスクをきちんと見極め、低用量ピルと賢く安全につき合っていっていただけるよう情報提供をしていきたいと思っております。
学ぶことをやめない。
あたりまえのことではありますが、アンテナは常に高く、かつフラットな目線でものごとをとらえる”くせ”を身につけていきたいと思っています。