御嶽山噴火をうけて
27日に噴火した御嶽山の状況は、明らかになるにつれ凄惨な事態となっていっています。関東の方にはそれほど馴染みもなく、漢字が読めない方もいた『御嶽山』ですが、名古屋うまれ名古屋育ちの私にとって、『御嶽山』はとても身近な山でした。そんな山の噴火、たまたま天気のよい週末で、たまたま昼間だったために増えている被害の現状。このニュースをうけて、とてもショックをうけました。
東海地方において御嶽山は、『おんたけさん』とひらがなの状態で幼い子供の頭にインプットされるような、そんな存在で、学校の遠足で行く先にもなっているくらい手軽に近づける3000m級の山でした。1979年10月と2007年に噴火している活火山のようではありますが、私が名古屋で育ってきた中では、危険な山という認識はまったくありませんでした。
2日が経過しようとしている今もまだ、すべての登山者の消息が確認できていないようです。登山届が必須化されていない御嶽山では、入山者を全員把握することすら難しい様子。また、火山灰による周辺都市への影響もこれから拡大するでしょう。
お手軽な山登りがちょっとしたブームとなってから数年。安全を信じて、というより安全を疑うこともなく、なんとなく山登りに行って、今回の噴火に遭遇してしまった方もきっといることでしょう。自然災害はだれの責任でもなく、また完璧に予知するなんてことはきっと不可能です。そう考えると、この一日一日がなにごともなく過ぎていくありがたさを再度感じずにはいられません。そして万が一、なにかが起こってしまったとき、自分はどうするのか、どんな行動をとるのか、ちょっと考えてみること。その通りに実行できなかったとしても、実行できなくてあたりまえ。頭の中でシュミレーションしておくだけでも多少の違いはあると思いますから。
御嶽山の噴火で尊い命を落とされた方に、心からご冥福をお祈りいたします。そして災害に遭遇された多くの方が、一日も早く平穏な日々を取りもどせますように。