続けていることなにかありますか?
明日3月11日で、東日本大震災から4年を迎えます。当時から現地では変わったこと、変わらないこと、たくさんあることと思います。少し離れた場所に暮らす私たちはすっかりいつもと同じ生活をし、震災で起こったたくさんのことを時折思い出すことはあったとしても、物語の中の出来事のように思ったりしがちではありませんか?
震災当日のことは今でも鮮明に思い出せます。なぜか?経腟分娩をトライしていた妊婦さんが帝王切開での分娩にすることが決まり、手術室に入ったのが地震発生の1分前 午後2時45分だったから。手術室に入室して麻酔の準備をはじめたところで一度目の大きな揺れがやってきたのです。職場で勤務中に起こったということもあり、強烈に記憶しているわけです。(2年前のBlog)
私は現地に入って活動をすることはありませんでした。私の病院からは最初に外科の医師1名、次の1週間には高齢の副院長先生が現地入りしており、その先生と交代で次の月曜日から私が気仙沼へ行くことが決まっていました。しかしその予定は、直前の金曜日にキャンセルになりました。現地から、小児科医か精神科医の派遣を希望されたためです。
もし現地入りしていたら。もしこの目でなにかを見ていたら、私の今は違うものになっていたのか。それは正直、今となってはわかりません。でも、あの時憶えた気持ちは忘れたくない。そう思っています。
あれから毎年、日本赤十字社を通して寄付をしています。まだ4回目ではありますが、たまたま今困っていない私が、たまたま今困っている誰かにできること として続けています。少しずつ風化する記憶をどうにかとどめるためにも、なにかできることがあったらぜひ続けていきましょうね!
先日訪れた仙台で、震災直後の駅前の様子を友達が車窓から教えてくれました。ある意味天災は避けられません。でも、その時自分にできることはなにか、それを考えながら明日の午後2時46分を迎えたいと思っています。