女子プロフィギュアスケーターから聞く

20歳台後半の女子プロフィギュアスケーター兼フィギュアスケート指導者がイーク表参道へお越しになりました。5歳からフィギュアスケートをはじめたという彼女は、競技としての現役は引退しているものの今も仕事として滑っており、現在は後進の育成に携わっているという方。オリンピックには出場していませんが国内の有力選手でした。国内にいるときはJISSで調整してきたそうです。

ざっくばらんにお話しさせていただく中で、彼女自身大学1年まで生理がなかったこと、環境を変え、フランスへ留学したところ生理がきたとのこと、その後も不順だったけれどまわりの多くの選手も生理がない状態であり、おかしなことであるというイメージはほとんどなかったとのこと、コーチに相談したこともあったがコーチも「自分もそうだった」とのことで、問題視されることはなかったとのこと。

これが女性アスリートの現場。まさに生の声。

彼女のケースでは初潮は18歳と許容できるぎりぎりの範囲であり、その後もかなりの不順が続いたにも関わらず幸いなことに現役中の骨折はなく、現役を退いた今は生理もほどほど順調であり、婦人科的な問題はありません。

指導者として若い選手をたくさん見ておられるようでしたが、無月経と疲労骨折の関係についてはあまりくわしくご存じではなく、これから必要なときには後輩を連れてくるとのことでした。

女性アスリートの競技人生だけでなく、その後の女性としての人生を大きく左右しかねないジュニア期からアスリートとして華開くころにかけての月経の問題、無月経が引き起こすその後について。多くの指導者、保護者、アスリート自身に知っていただく必要があると思っています。特に指導者である監督、コーチのひとことはアスリートに大きな影響を与えます。
”それくらい大丈夫だよ”
”私もそうだったから大丈夫”
そのひとことで安心する、安心してしまうアスリートはたくさんいることでしょう。今一度、本当に”大丈夫”な状態であるのか、ご相談いただきたいと思います。

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