自分はいったいなんのために働いているのか。

ドームには新卒の社員が入社してきました。狭き門をくぐりぬけた精鋭女子は8名。男子も含め、スポーツメーカーにもかかわらずかなりの高学歴揃い。また、ヨガジェネレーションとのお仕事では、若い女子が私の担当者として、ともにがんばってくれています。

こんなみんなに、ぜひとも伝えたいこと。

私たちは健康やスポーツ、からだに関わる仕事をしています。ヨガの指導者、トレーナー、その他運動指導者、セラピスト、鍼灸師、それから医者、看護師、助産師など医療関係者。私たちが共通して持つべき もしくは 持つであろう共通のゴールは、より多くの人のこころとからだの健康と、それによる幸せ。目の前にあるたくさんの “やらなきゃいけないこと” に追われたとき、どうしても視野はせまくなりがちです。そんなときには、すごくすごく遠くにあるゴールを今一度、思い起こすこと。

自分はいったいなんのために働いているのか。

幸いなことに、私たち健康やスポーツ、からだに関わる仕事に携わる者は、その答えにたどり着きやすい。私はそう思っています。

たとえば、ドームのウーマン事業部で仕事をする場合。

より機能性が高く、女性アスリートに愛されるスポーツブラを作り、現場のアスリートに知ってもらって売る

よいスポブラだったために売り上げが伸びる

ウーマン事業部の成果が上がる

ドームの成長に貢献

日本のスポーツ産業をさらに盛り上げることができる

日本の経済が良くなっていく

ひいては世界の情勢に良い影響を及ぼす

ちがう流れも考えられます。

より機能性が高く、女性アスリートに愛されるスポーツブラを作り、現場のアスリートに知ってもらって売る

よいスポブラだったために売り上げが伸びる

ウーマン事業部の成果が上がる

ドームの成長に貢献  ここまでは同じでも

自身の昇給+自信につながる

人として成長
生活も上質なものへ

生活スタイル・仕事スタイルの変化

よりクリエイティブな発想につながる

よりよい商品を企画・販売  ここからさらに良いサイクルに入っていける

もっとちがう見方をしてみると

より機能性が高く、女性アスリートに愛されるスポーツブラを作り、現場のアスリートに知ってもらって売る

アスリートのパフォーマンスが上がる

そのチーム・その競技のパフォーマンスが全体として上がる

日本の競技力が上がる・強くなる

日本国民は感動をもらう

感動をパワーにみんなががんばれる

さらには

より機能性が高く、女性アスリートに愛されるスポーツブラを作り、現場のアスリートに知ってもらって売る

アスリートのパフォーマンスが上がる

そのチーム・その競技のパフォーマンスが全体として上がる

日本の競技力が上がる・強くなる

日本のスポーツ産業をさらに盛り上げることができる

日本の経済が良くなっていく

ひいては世界の情勢に良い影響を及ぼす  このゴールに戻る考え方もできます。

なんて楽天的な、なんて能天気な、そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、私たち人の健康に関わる仕事をする者にとって最高の幸せは、給料が増えることじゃない、名前が有名になることでもない、客、患者がいっぱい来ることでもない、セミナーが満員になることでもない、院長になることでもない、病院が大きくなって分院を出すことでもない。自分ががんばることによって、会ったことのない人をも笑顔にできること、そこだと思っています。

簡単に言えば、心配事があって来院された方が納得してお帰りになり、夜おうちで旦那さんが 病院行ってよかったね、と笑顔になる。そういうこと。

あなたがヨガの指導者だったとしたら。少しうつむきがちな気持ちでヨガに来てくれた人がいたとして続けて何週間か来てくれたあと、その方のご家族がその方を見て、最近ちょっと元気そうだよね、よかった そう笑顔になる。そういうこと。

あなたがスポーツ選手のパーソナルトレーナーだったとしたら。肩を痛めてここのところパッとしなかった選手があなたの施術と時間によってだんだん調子が戻り、テレビの向こうで応援する少年が笑顔になる。そういうことなんです。

生きるためには当然お金が必要で、稼がなくては生きていけません。もちろん、名前が有名になった方が稼ぐには楽かもしれません。ゆくゆくは、自分自身が手を出さなくてもお金が入ってくる仕組みの中にいられるようになるかもしれません。しかし、本当のゴールはそこですか?もしそこがゴールだと思っている方がいるとしたら、きっと忘れているだけです。

医者になれたときのよろこび
資格試験に合格したときのよろこび
ドームに内定をもらえたときのよろこび
はじめてお客さんが来たときのよろこび

きっと忘れているだけ。

この春、はじめて仕事というものを得たみなさんも、仕事というものにずいぶん慣れてきてとりあえずのルーチンワークになっている そんな気がする方も、もしくは立派な肩書きにすでに守られている方も、一度考える時間をもっていただけたらうれしいです。

自分はいったいなんのために働いているのか。

もちろん家族のため でもいい、大切な人のため でもいい、自分のため だっていい、でもときにはそのさらに遠い先にあるはずの明るいゴールを思い浮かべてみてください。このゴールはきっと、あなたがつらいとき、逆境に立たされたとき、今なんのためにこれをしているのか させられているのかわからなくなっちゃったとき、そんなときにきっと、前を向けるパワーをくれるはず。そう思っています。

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