視野を広くもつこと
先日、フィットネスインストラクターの方とお話しをする機会がありました。すでに指導的な立場におられる方で、これからフィットネス業界がどう変わっていくか、どう変わっていく必要があるか、そのあたりのブレストをさせていただきました。
現在フィットネス業界で起こっている “インストラクターがレギュラーレッスン以外で収益を上げる” ための流れは2つ。1つは一般フィットネス愛好家をターゲットとしたフィットネス or ダンスイベントで集客し、収益を上げるもの、そのイベントに付随した企画運営、オリジナルグッズの販売など。もう1つはインストラクターを対象にワークショップ、セミナー、養成コースを開催し収益を上げるもの。
対象はアマ、プロ 異なるものの、いづれにしてもフィットネス業界にすでにいる方なわけです。なかなか外へ目を向けようとしない、こういった現状があるようです。
フィットネスという言葉を大きくとらえるのであれば、スポーツクラブに通う人、トレーニング習慣のある人、スタジオレッスン愛好家、ヨガ愛好家、(マット)ピラティス愛好家、などなどかなり幅広い層が含まれます。日本のフィットネス人口をフィットネスクラブ会員数と置きかえてみると、300万人ちょっと(2014年 経済産業省が発表したデータによる)。日本の総人口を1億2000万人とすると、総人口の3%に満たないフィットネス人口の中で手を変え品を変えターゲットを変え、と努力し続けていることになります。
なぜ外に目を向けないのか。イベントレッスンであれば、同じ日程で少なくとも数個のイベントが共存している今。インストラクターを対象とする取り組みに関しても、同じようなテーマでいくつかの組織がワークショップやセミナーを打ち出しています。フィットネス愛好家、インストラクターどちらにしても母数は知れているわけで、対象を取り合うことになる、それは否めません。
業界内での対象の取り合い以外によい方法はないか、話題はそこでした。
当然ビジネスとして考えるわけですから、まず対象を広くとらえることは間違いのない第一歩でしょう。
特にフィットネス人口を増やす ということはすなわち、運動習慣のある人口を増やす ということと同じなわけであり、ひいては日本の医療費の削減にもつながります。業界のため のみならず、とても意義のある価値の高いこと。ただ前出のデータによればここ数年、フィットネス人口は横ばいが続いており、成長している業界とは言えないのが現状です。
視野を広く、外に目を向けよう!私がいつも意識していることです。
ひとつのことを掘り下げていくのもいいでしょう。応用を利かせて他の業種でもできるようにする、それもいいでしょう。私であれば医療の世界、医者の世界だけに閉じこもるのではなく、からだ、食、生活習慣、美容いろんな世界に目を向ければより楽しい! より広がる! そんな感じでしょうか。
もちろんすでに外へ目を向け、ビジネスをより拡大しておられる方も多いことでしょう。
私たちが携わる健康産業が発展する ということは、世の中の人が健康に興味を持つ ということ。胸を張って健康産業を発展させていきましょう!