青い空に思うこと

私は長袖のシャツ一枚で過ごせる季節が好き。つまり春か秋。今年は今のところ残暑らしい残暑もなく、ここ数日はシャツ一枚で過ごせる一日を堪能しています。



毎日毎日表参道から原宿を行き交う人の流れを見ていますと、天候と経済効果というものにはたいへん大きな関係があるのではないかと感じます。

特に土日の晴れは人の出を呼び、活気ある街をさらに活気あふれるものにします。人の出があれば当然お金がめぐり、経済は活発化します。

ザッと雨が降ればあちらのコンビニ、こちらのドラックストアでビニール傘が飛ぶように売れます。これもある意味、天候の変化が生み出す経済効果です。しかし以前は、ビニール傘よりも値の張る傘を買い、失くさないように、置き忘れないように、今よりははるかに大事にしたものです。一日の終わりに、いったい何本の傘が置き去りにされ、壊れて捨てられるのだろうと考えたとき、その価値のあまりの下がり方に愕然とするものです。

この青空の数日前には豪雨による被害を受けた地域がありました。また今朝の関東地方は、眠っていた誰もが目を覚ますような地震に驚かされました。

人はこれまで海を思うように埋め立て、山を削り、川を治めてきました。それはきっと、人が自然をコントロールしているように見えることでしょう。しかし自然の歪み ひずみが積もり積もったとき、私たちにはとても太刀打ちできない力で、人のコントロールをはるかに超える事象が起こるわけです。

青空を見上げ、先日の大雨のあと放置されているビニール傘を眺めるたびに、便利になりすぎたこの社会、経済効果を追い求めすぎたこの日本に憂いを感じずにはいられません。

自然は無二です。本来、自然の中に私たちの生活があります。自然という大きなおうちに、ひと時お邪魔させてもらって生き、また自然に還ってゆく。それがあるべき流れ なんだろうと思っています。

自然を大切に。

こんなよくある言葉すら、東京ではあまり耳にしなくなりました。自然を大切にするために、自分には何ができるのか。

たとえばゴミを減らす=余計なものを買わない。たとえばゴミをきちんと分別し、ゴミ処理しやすくする。クルマ移動を減らして自転車にする。お買い物の際、余計な紙袋、ビニール袋を断る。

どれもこれもちっぽけなことですが、私たちにできることを考えていかねばと思っています。

この青い青い空を守るためにね!

関連記事