ジュニア(中学生の部)女性アスリート講習会
平成25年度から継続して取り組んでいる文部科学省『女性アスリート育成・支援プロジェクト』のひとつ、「女性ジュニアアスリート選手・保護者講習会」が開催されました。今回は中学生のアスリート向け。昨年度は中学生高校生一緒に講習会を開催しましたが、今年度は分けて開催しております。
都道府県体育協会、各種競技団体から推薦を受けた選手が参加されたわけですが、申し込みの状況を見ていて感じたのは地方、競技による温度差。ある県は何組も送り出しているのに多くの県は参加ゼロだったり。和歌山での国体開催中であるということを考慮に入れても、もっと多く来てくれたらいいのに、というのが正直な感想でした。
JISSや順天堂大学のように、国からの助成をうけて活動している取り組みはほとんどが無料、かつかなり信ぴょう性の高い情報を入れることができます。地方で活動される方にとっては当然交通費など必要となってくるわけではありますが、傾向として遠方よりのご参加の方が多いという… しかも、どの取り組みにしても毎年毎年開催されるとは限らない、来年度も開催されるかはわからない、というより開催されない可能性が高いわけで。トップアスリート、その関係者でなければ参加できない、トップに入れないアスリートの中には参加したくてしたくてたまらない方たちもおられるだろうと考えたとき、選ばれた方たちは、選ばれた方たちのまわりにいる方々は、こういった貴重な機会をぜひとも活かしていただきたいと願っています。
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今回は13歳から15歳のアスリートがお越しになったわけですが、まさに審美系競技のトラブル真っただ中、という選手がおられました。選手、保護者ともにとても前向きではありますが、指導者の指導に対してうっすらと疑問をお持ちでした。今回その指導者は参加しておりません。本当はこういった指導者に知っていただきたい内容なわけです。トレーニング方法や栄養の指導に疑問を持ち、こうして遠くからお越しいただくその気持ち、努力が女性スポーツの未来を変えていってくれると思っています。
また、東京と地方の情報の差はまだまだあるようで、東京ではかなり”あたりまえ”となってきた知識も情報も、地方にはまだまだ届いていない、まだまだ足りていない現状を再認識いたしました。もちろん、私にとっての”あたりまえ”が多くの方にとっての”あたりまえ”ではないことも重々存じておりますが。
公的な機関での取り組みはかたちを変えていく可能性が高いと思われますが、地道な努力はこれからも続けていく必要があることを強く感じました。多くのみなさんのご協力、ご賛同が必要となってくるでしょう。ぜひみなさまの積極的なご参加をお待ちしております。