揺るがないもの

「ここまでの情熱を注げるのは、なにがそうさせるんですか?」

よくいただく質問です。一般的な医者としての業務の傍ら、なにがモチベーションとなってこれだけ動き回っているのか、そういう質問でしょう。
実際、なんなのでしょうね。正直、無理して ものすごくがんばって今の状態を作っているというわけではありませんので、あまりこれといってお返事できることもないわけですが、敢えて言葉にしてみるとすれば

今私が取り組んでいることが、間違いなく誰かの役に立つ

そう信じられる揺るぎない気持ちでしょうか。

そしてさらに言えることは、人を見る or 診ることが好き。
もっとかみ砕いてみると、人が変化していくのをみることが好き。もちろん良い方向への変化です。

自分自身のことも人のひとりとして、興味をもって見ている自分がいます。自分という人が、なにによってどのような変化を遂げていくのかを観察する、そんなイメージ。腸内の環境がどのように変わっていくかを観察する でもいいし、食事と運動によってからだがどう変わっていくかを観察する のもいいでしょう。最終的には思考回路や意識のベースにある無意識の部分が変わっていくところまでたどり着けるか、こんな変化をみるのが好きなわけです。もちろん変化の幅は大きいほうが面白いわけですから、現状があまり望ましくない状態であったとしても、そこを悲観する必要はありません。そこからいい感じに変化する過程に、もしも私の取り組みがあったとしたら、それは私にとって最高のモチベーションにつながるわけです。

もちろん、週が8日あったら! 1か月が5週間だったら! だったらいいな とは思います。でも近い友達には『もしもう一日、なにも予定がない日があったとしても、美穂ちゃんはきっと仕事いれるよ』 そう言われたりなんかして。確かに、きっとそうすることを選ぶでしょう。そうするであろう理由はまぎれもなく、”間違いなく誰かの役に立つこと”を誰かに届けたいから。届けられる自分だと思えるから。揺るがないものを大切に抱えながら日々過ごすことができる私は、本当にしあわせものです。これが文頭のご質問に対するお答えになるのかもしれませんね。

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