健康に対する考えの二極化に思う

健康に過ごすこと に取り組んでいる私だから、なのかもしれませんが、私のご縁ある方々というのは99%が「健康でありたい」という意識がとても高くて、なにかしらに取り組んでおられて、運動、食、休養やリフレッシュなどにお金や時間をその人なりに投資している方。そういった方たちに囲まれていると、世の中が全体として 「健康でありたい」と考え、みんながみんな良いと思える取り組みをしている時代とも思えてしまうわけですが、実のところはそうではない ということも感じています。

お手伝いとして行く先のクリニックには、社会の縮図とも言えるくらいさまざまな女性が来院されます。そこで耳にし 目にする現状は決してうれしいものばかりとは言えず、簡単に手に入ってしまうさまざまな情報に振りまわされている現状や、ほんとにそれでいいの?と思えるような生活習慣を目の当たりにするのです。

望まない妊娠、性行為感染症のくり返しなどは普通にあることですし、からだのありかたにしたって28歳の女子で172㎝ 127kg だったりするわけです。私からしたら理想的な生活、食習慣などとはほど遠い彼女なりの生活を 普通のこととして聞かせてくれたりもします。

この 健康でありたい!と強く願い、その中でも一部はかなり偏った考え方 もしくは経済的にも継続がたいへんと思われる習慣をくり返す人たちを含む一群と、もしかすると社会的弱者に多いのかもしれない 健康やスポーツとはかけ離れた生活をくり返している群。この2群間の乖離は、相当な開きになってきてしまっているように思えるのです。

あまりに健康に対し無頓着な一群に含まれるであろう人たちの どこに原因があるかを考えたときに、年齢もほどほどいっていて 本人が勉強不足だったり変わるきっかけがあったとしてもそのきっかけを見過ごしてきてしまったケースと、まだ若く考えも短絡的であり、親からのあまり良いとは言えない影響を受けているケースにわけられるような気がします。

若年層がこれから変わるきっかけとしては、例えば彼氏ができる、例えば妊娠し子どもを産むことを決める、例えば子どもが生まれた、そういった大きなきっかけがあるかと思われます。親からの影響を受けなくなって、自分が親として過ごす中で変わる そんなきっかけが活きるのかな、と。一方、年齢を重ねた方が変わるきっかけというものは そう簡単にやってくるものではないように感じます。長年染みついた考え方や選択の方法、お金の使いかたなど、そうそう簡単に変えられるものではないだろうから。そう考えたときに、その人を変えるきっかけは家庭ではない、外からの刺激以外にないわけです。

このBlogをお読みくださっているみなさんは、ほとんどの方が健康や美やより良い人生というものを考えておられる方だろうと思います。そんなみなさんのまわりにも目に入らないだけで、目に映らないだけで、気にしようとしないだけで、たくさんたくさん “変わったらきっといい人生が待っている方たち”がいるはずなんです。

健康でありたい と思う人が健康であること は、今の時代ならある程度は簡単なこと。次に考えるべきことは、より多くのみんなで一緒に 健康でいること。健康であろうとする取り組みを伝染させていく という考えを持つこと。小さなことからでもいい、ささいな取り組みでもいい、まわりの人に健康であること、運動のある人生のメリット、その先につながる豊かな人生、そんなものを伝えていきませんか。最初はウザがられるかも、煙たがられるかも、あんたはいいわよ 的なあしらいを受けるかもしれません。でも根気よく、自分の好きなもの、好きなことを知ってほしいと願う
そんな伝え方をくり返していけば、人は必ず人に影響を受けるもの。私はそう信じています。

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