尾陰由美子先生 講演会
関西を拠点とし、全国で運動指導者としてご活躍の尾陰由美子先生の講演を聞きに行きました。尾陰先生という名前を初めて聞いたのは1年ほど前、若手運動指導者の友だちとの会話の中でした。
以前、元アナウンサーであり文筆家の落合恵子さんがお話しになる様子が大好きだ と書いたことがあります。直接お話しさせていただける方ですと、元アナウンサーの友人が話すのも好き。患者さんのアナウンサーが話す様も好き。やっぱりアナウンサーは話すプロなんだなぁ なんて思ったりもして。
今回お話しを聞かせていただくまで、尾陰先生はグループエクササイズの運動指導者としての歴がかなり長い方ですから、インストラクションするプロとして お話しが上手いんだろうと思っていました。そしたら驚くことに、そもそも放送関係の学校を出られたあと、俳優 つまり女優さんですよね、として舞台に立っていたと。その経歴を知り、なるほどと思うお話しのナチュラルさ、間や抑揚の違和感のなさ、耳にからだにすっと入ってくる感じ。
講演の内容もさることながら、確かにお話しの聞きやすさは落合さんを凌ぐものでした。そしてお話しの合間や懇親会で感じる人がらのよさ、おおらかさ、誰にでもフラットな対応、たくさんの教え子からの慕われっぷり。業界の本当の本当に上に立つ人というのはやはり「いい人」なんだなと、あらためて感じました。
尾陰先生が長年にわたって海外でも学び、取り組んでおられることは「機能改善」のための運動や体操。日本のばりばりのフィットネスシーンを30年に渡って支えてこられたのちに、これからの日本において 必要な世代へ必要な運動指導を届けておられます。お会いできてほんとうにうれしかったし、今の日本のフィットネスというものが尾陰先生や金子先生、先日お会いできた三浦栄紀先生たち 信頼厚い今なお現役のみなさんによってつくられたものであることを考えると、本当にありがたいなぁと感じました。
懇親会後の勝手な二次会では、「日本のフィットネスを振り返る」という題名をつけたいくらい、昔あったスポーツクラブの話し、当時は入会金100万円 プールサイドにお酒の準備されたバーがあった、とか レッスンフィーが今のウン倍だった、とか 昔はインストラクターとメンバーの飲み会がクラブ側からセッティングされた、とか スポーツクラブの名前の変遷 たとえばコナミスポーツのエグザスやピープル、青山倶楽部とか、ゴールドジム表参道がもともとはルネサンスがサポートするNYのクランチだった話し、当時から低酸素室があった話し、ほんとマニアでないとまったく面白くもなんともない話しばかり。いやー楽しかったなぁー!
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健康を目指す、運動の習慣、フィットネス、共通言語を持っているって、なんて素敵なことなんでしょうね。ありがたいご縁をたくさんいただきました。主催くださいましたアンチエイジング学会のみなさま、ありがとうございました!
(写真はいろんなみなさんのfacebookからお借りしました)