『コンサルタント』と『医者』
先日、株式会社メディヴァの代表取締役 大石佳能子社長と数時間にわたってお話しをする機会がありました。
株式会社メディヴァは、医療に関するコンサルタント会社です。
私の理解からすると『医療界をビジネスの知識で支える人たち+同じ方向性をもった医療人が融合した組織』というイメージの会社です。
『イーク表参道』が所属する、『医療法人社団プラタナス』を支える親会社が『株式会社メディヴァ』という位置づけですから、イーク表参道で働いている私にとって大石さんは、大大Boss といってもいいくらいの方だと思います。
大石さんは大きな組織をいくつもまとめていらっしゃったり、大手上場企業や財界とのたくさんの繋がりを持っていらっしゃる女性経済人の代表であられるのですが、とても気さくでとてもチャーミングな女性。
私にも距離感を感じさせることのない接し方をしてくださる、器の大きな方です。
これまで数回お会いする機会はあったのですが、長い時間、思う存分お話しできたのは初めてのことでした。
私は患者さんとお話しする際、患者さんの頭の中でこんがらがってしまった何本かの紐を整理して
これとこれは同じ理由だからこうしてみたら
これとこれは別のラインだから因果関係はない
このラインは悩んでも変わらないからこのままで
このラインはもう良くなってきているから続けよう
このラインはあきらめよう、気にするのもやめよう
こんな感じに患者さんの話を整理し、まとめることがよくあります。
患者さんも自分が何に対して一番困っていたのかはっきり知ることができ、かつ、良くするためにできることは何なのか、患者さん自身が自分で答えを出すことができます。
これは私が普段からしていることで、これまでに身につけてきた”スキル”というよりは、必要にせまられたからこそ身についてきた整理方法です。
こんな話をとりとめもなく大石さんにしていたところ、大石さんをはじめとするコンサルタントの方が企業オーナー相手に提供する『コンサルタント業務』と、私がお話しした情報整理の方法がほとんど同じだ ということを教えてくださいました。
ちょっと驚きました。
実は私、『コンサルタント』という仕事がどういうものなのか、正直ほとんどわかっていませんでしたから。
多くの医者がそうであるように。
企業オーナーが『コンサルタント』に進むべき道を相談することと
患者さんが外来で『医者』にこれからをどうしていったらよりよい時間をもてるか相談することは
同じようなことなんだなぁと。
目から鱗のような発見でした。
異業種のたいへん尊敬できる方と貴重な時間を持てたことをありがたく思います。
これからも、女性が困ったとき頼りにする、人生の羅針盤のような役割りを担うことができたらと思いました。