モヒの女医さんの外来
私、たまたまジム友のお嬢さんを診察したそうです。これはまったくの偶然。当然ですが、お互いまったく知らず。
そのジム友に20歳ちょっとのお嬢さんがいる って時点で驚きでしたが、お嬢さんが不正出血で婦人科にかかって、おうちに帰ってお母さんと、こんな会話をしたそうです。
「今日かかった産婦人科の先生、親身になって聴いてくれたの」
「へーよかったねーどんな先生?」
「モヒカンだった。女医さんなのに」
「え?! その先生、名前何て言うの?」
「高尾先生」
「…」
母絶句 みたいな。
よくある苗字、よくある主訴、よくいる年代。たくさんお会いする患者さんのひとりが、まさか友だちのお嬢さんとは思いもしません。当然 特別親切にしたわけはありませんが、産婦人科受診といという体験が彼女にとって、イヤな体験になることなく過ぎてよかったなぁと。
あたりまえのことですが、知り合いだから、誰かからの紹介だから、という理由で診療の対応が変わることはありません。そうであったとしても 時に、人 対 人だからこそお互いに伝えたいことを上手く伝えきれないこともあるでしょう。そんなこともあるだろうけれど でもやっぱり、今日婦人科かかってよかったな、そう思ってもらえる最大の努力をしようと思います。
学会2日目 からの日曜日夜の外来がもうすぐ終わります。