ドクターのためのマインドフルネス

マインドフルネスという言葉を耳にするようになってしばらく。外資系企業で福利厚生の一環として取りいれられているプログラムと知られるようになって、気になるキーワードのひとつになってきている『マインドフルネス』。今回はドクターのためのマインドフルネス勉強会に参加しました。正直、どのくらいの参加があるのか、どんな感じの医者が集まってくるのか、そのあたりにも興味がありました。私自身はヨガを続けている中でこの言葉を知り、もっと知りたいと自分なりの学びを繰り返しています。しかし、世の中の多くのお医者さんがこの言葉に興味を抱くのか、正直これまでわかりませんでした。

参加者はなにかしらの形で医者であることが確認された人ばかりが12‐13人。私も含めて華美な雰囲気の方はおられず、医者っぽいかと言われたら誰も医者っぽくないと言ってしまってもいいかもしれない感じの人ばかり。医者にしては早すぎるスタートであったにも関わらず、用意された席の埋まり加減は上々でした。正直、ひとりじゃなくて良かった、なんて思いはあっという間に消えてしまったくらい。

最初に挙手式のアンケートがありました。
瞑想を生活に取り入れている人? 私を含めて2人
瞑想をやってみたことがある人? 5名ほど
レーズンを用いたマインドフルネスのエクササイズをやったことがある人? 私1人

やはり、医者という群の中では偏った参加と言ってもよいかもしれません。当然と言えば当然です。興味があるからこそ申し込み、当日仕事を早めに切り上げてわざわざ参加しているわけですから。最後のディスカッションの際にわかったことですが、この勉強会のために長野からお越しになったドクターもいらっしゃいました。これにはさすがに私も驚きました。


今回のメインテーマとも言える、医療におけるマインドフルネス瞑想の効果について。やはり、アメリカを中心にほどほどのエビデンスが蓄積されつつあります。また2003年ごろからマインドフルネス瞑想と疾患に関するリサーチの数が急激に増えていることも確認できましたし、これからさらに加速度的にエビデンスが重ねられそうな勢いを感じました。

これからマインドフルネスの考え方がどのように日本の社会に浸透し、貢献していくのか。言わばヨガの創成期のころと似ているのかもしれません。今ではエビデンスを重んじる医者の世界でも、ヨガは良い と言うドクターがじわじわと増えてきています。マインドフルネスに関しても、自身が実践して良いと感じたドクターがいろいろな形で取り入れていくことによって世間に伝わり、広まっていくのだろうな、と。

いずれにせよこの分野において私は完全に学ぶ立場、実践する立場にいます。ことあるごとにエビデンスを確かめつつ、自分自身も体感をくり返していきたいと思っています。

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