本物と思える方たちとの交流

今年一年、たくさんの方と交流を持たせていただきました。ご縁というものはこうやって繋がるものなのだ、そう感じさせていただいた一年だったように思います。高尾美穂というコンテンツを知った方が、高尾美穂というコンテンツに近いものを必要としている方へ繋いでくださる、そうしてできた繋がりから、同じように必要としている方へさらに広がる、そんな連鎖。

正直この一年は、自分から動く ということをせずして、仕事の幅に広がりが出た一年でした。現時点では私自身が particularity の高い分野を担っている ということがその理由だったように思います。ただこの特殊性は、医者であればいつかはだれでも実現可能な特殊性であり、私自身のspecificity を高めていくためには、さらなる磨きが必要だと私自身が知っています。そのために意識をしてきたことは、本物と思える方たちからの刺激をいただくこと。

アンチエイジング学会という健康とスポーツに携わるプロフェッショナルのみなさんとの出会いは ものすごく新鮮でかつ、これから私自身が目指すべき方向性をクリアに示していただけたように思っています。このプロフェッショナル集団は、とてつもなく広い分野をカバーすることが可能なはずであることを各々が重々承知です。その場に私も立たせていただいていることを、本当にうれしく思っています。

生理学の権威であり、かつ慈恵医大の大先輩でもある本間先生とは、出会うべくして出会えたように思っており、ご縁に感謝しています。「このことはからだに良い」そんなコンテンツを多くの人は知りたがり、かつ生活に取り入れることによって人生を良いものにしていこうとする方が増えている時代ですが、「じゃあそれはなぜ?」 そう尋ねられて鮮やかに回答できる人というのはごくわずかだと思います。つまり、小手先の学びでは通用しない時代になってきているということ。そんな中で、本物中の本物である先生からいただける刺激に、ありがたいなぁと感じずにはいられないわけです。

慈恵医大産婦人科教授の落合先生。私は2人の産婦人科医の恩師のおかげで今がありますが、そのうちのおひとり。私が婦人科スポーツの分野にどっぷりになるきっかけとなった先生でもあります。先生の一番近くで先生のすべてを学ばせていただいたことは、今でもまったく色褪せることなく私の中で生きており、学会、研究会、講習会でお会いできるたびに刺激をいただいています。これから、先生が担っていたお仕事を私が担当する部分も出てきます。とても光栄であると同時に、ものすごく身の引き締まる思いです。

最後に、近い存在すぎて適切な写真もありませんが、ドームCEOの安田社長。この方からいただく刺激はいつも、本当に半端ないものがあります。スポーツ界の社会的な問題に立ち向かうその姿勢とセンスは、ただのスポーツブランドの社長 という立場を超越しており、その近くで自分なりの意見を求められる存在でいられることは、まぎれもなく私の医者人生、スポーツドクター人生の彩りを違うものにしています。本当にありがたいことです。

本物と思える方たちからいただく本物の刺激によって、私自身も「本物」と思っていただける人間に成長していきます。今年一年にお会いしたすべてのみなさまに、心から感謝いたします。

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