エネルギーを持つ言葉を発するために
人になにかを伝える なんてことは本当に難しいこと、しかもその方法を言葉というひとつのツールに限るとしたら、それはなおさらのこと。なぜなら伝える相手は自分とは異なる人、つまり自分とは違う成育歴を持ち、違う環境で学び、違う学びをし、違うことを考え、違う夢をもつ人。言葉ひとつのとらえ方だって違うだろうし、その時どきの状況ひとつで受け取り方だって変わるものだから。ひとつの机上の言葉で自分とは異なる誰かになにかを伝える なんて、まず無理な可能性は高い。そんなとき、どんな言葉なら伝えられるか、届けられるか。それはやはり、エネルギーの高い言葉を選び、発することに尽きる。
では、エネルギーの高い言葉をどうやったら生み出せるか。それは自分がそのことをどれだけ信じられるか、どれだけ自分の経験として体感しているか、そこだろう。
ぺらっぺらの言葉じゃ伝わらない。
エネルギーを持つ言葉を届けよう。
言葉と一緒に伝わるなにかを大事にしよう。
人になにかを伝えたい、そのことが変わるきっかけになってほしい、もしもそんな想いを持っているのなら、自分の言葉が内側に包んでいるエネルギーをあたためたい。そのために、たくさんの経験をしよう。たくさん動こう。たくさん心の動きを感じよう。たくさんからだの変化を自覚しよう。読む文章、触れる音楽、目に映るすべて、からだが生む熱、心の変化、となりにいる人の笑顔、声、すべての自分の経験が自分の言葉のエネルギーになるから。本物の言葉は人の心を動かし、人生をも変えていくパワーを持っているはずだから。少なくとも私はそんな言葉を生み出していきたい。