からだに携わるすべてのみなさんに
ヨガジェネレーション主催『自律神経×ヨガ 自律神経を科学する』を開催しました。この全4回はこれで一旦 一区切りとなり、2月3月の指導者養成講座のため4月の水曜日コースとして再スタートとなります。もしご興味がある方は、4月をお楽しみになさっていてください。
さて、”ヨガ指導者のための”と冠がついているこの講座ですが、最近はヨガとは異なる分野からのご参加が目立ちます。そもそもヨガやったことありません、みたいな方がご自身の仕事に生かすべく学びにお越しになります。看護師さん、歯科衛生士さんといった方からバレエの先生、高齢者の運動指導者、整体系、アロマテラピー系、などなど。ヨガ業界においては 内田かつのり先生をはじめとする解剖学の先生方のご尽力により、ずいぶん正しい解剖学的な知識が広まってきているように思います。どんなものであれ私の講座を何度か聞いてくださっている方も、そろそろそのあたりの情報は鉄板になってきているはず。
今回、初めてご参加くださった方たちから久しぶりに聞かれた話題『骨盤って開くんですよね?閉じるんですよね?締まるんですよね?』そう、骨盤系のはなし。
・骨盤は生理の時、緩んでいるんですよね?
・産後に通った先で「ぐらぐらに歪んでるから、あと5回は通って」と言われました
・骨盤について、そうセミナーの資料に書いてありました
でもその時、セミナーの先生が「お医者さんは違うって言うんだよねー」って言ってました
・呼吸によって仙骨は動きますよね?
日本における傾向として、『活字になっているものに弱い』。つまり、活字として目で見てしまうと、無条件に信じてよい対象だと思ってしまう、そんな思考回路になっている方が多いように感じます。日本人は世の中で販売されている新聞に書かれていることをまるまる信じる人が多い、というより新聞に書かれていることは本当のこと、と誰もが思っていませんか? 世界数十か国(80か国以上)が参加して実施している国際的プロジェクト「世界価値観調査」による新聞・雑誌に対する信頼度は、日本が世界で最も新聞・雑誌に書かれていることを信じている国である、という結果が出ています。発信されるものには何らかの意図がある、そう冷静に考える西欧諸国の国民性に比べ、日本ではきれいにまとめられた活字を見ると、「これは正しい!」と鵜呑みにしてしまいがち。人に伝えていく立場にいるからこそ、ご自身にそんなきらいがないかを確かめてみていただきたいと思います。
でもみなさん、驚きの声をあげながらも素直に聞いてくださり、素直にメモっておられました。私からしたら、この素直さが心配の種になるわけです。
ヨガ指導者も含め、からだに携わるすべての方に、もっと知っていただく努力を続けていきたいなぁと、あらためて思いました。私の話しを聞いてくれたみなさんが正しい知識を身につけることによって、さらにその方の先にいるより多くの方々が悩み少なく、楽に生きていけるために。
このショットは、副交感神経を優位にするあることをしながら撮ったもの。若干 変顔になってますかしら。ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました!