奈良・大阪 弾丸観光ツアー
奈良への朝、いそいそと早朝の羽田へ。やや雪模様の空、なにごともなく伊丹空港まで快適なフライト中に、飛行機から見えた富士山の美しさたるや、やはり日本一の山は富士ですね。
そこから向かったのは「奈良と言えば」の法隆寺。「奈良と言えば」奈良公園のシカ、東大寺の大仏、といろいろ出てくるわけですが、私にとっての「奈良と言えば」はまぎれもなく「奈良と言えば 法隆寺」なんです。
名古屋で育った私にとって、修学旅行などでよく行く先は京都・奈良。その行程にたいてい含まれていた奈良・法隆寺。聖徳太子にゆかりのあるお寺として有名な法隆寺ですが、中学生のころに法隆寺訪問を通して出会った1冊の本 梅原隆さんの『隠された十字架』を読み、ますますそのミステリアスな魅力を持った法隆寺が好きになったわけです。『隠された十字架』では、大胆な仮説のもとに法隆寺の建築仕様がほかの寺院仏閣とは異なる点を示し、その推察がおこなわれています。世の中で一般的に知られている「法隆寺の七不思議」とはちがう観点から、こんな不思議がある、と歴史的事実を示されると、自分の目で確認したくなってしまうものですから。
今回、一番の不思議である「中門」は残念ながら修理中であり、その柱の並びの不思議を再確認することはできませんでしたが、私自身が中学生、高校生、大学生のとき、その時なりにワクワクドキドキした気持ちが蘇ってくるようでした。
奈良での講演後に訪れたのは、日本の初代天皇である神武天皇が祀られている「橿原神宮」へ。奈良県立医大 整形外科学講座の田中教授、小川先生、私をお招きくださった笠次先生がご自身で案内してくださいました。本当にありがたいです。訪れた2月11日は奇しくも建国記念日であり、橿原神宮の大きなお祭りがあったとのことです。
さらに少し歩いて神武天皇陵へ。こちらは完全な北を向いて陵(みささぎ)があるとのこと、田中教授が夜に訪れると、陵の真上に北斗七星が輝くそうです。真北であることを私たちはiPhoneの方位磁石で確認、ぴったり北を向いていました。電灯のひとつもなく、夜には星が落ちてくるばかりに輝くのだろうなぁと思ったり。日本書紀、古事記によると初代天皇である神武天皇は、3本足の「八咫烏」(やたがらす)というカラスに導かれて橿原の地へ到達されたそうです、この「八咫烏」が日本のサッカーのエンブレムとなっていることはみなさんがご存知のとおりです。
場所を今井町という、町屋の雰囲気を今に残す素敵な街並みの中にあるフランス料理のお店で、家族を迎えるような暖かなおもてなしをいただきました。田中教授の行きつけというこちらでは、飲めない私のために、ノンアルコールの赤ワインをご紹介くださったりと、ホスピタリティの高いまたおじゃましたいお店でした。
奈良県立医大の田中教授、小川先生、稲垣先生ご夫妻、奈良教育大学の笠次先生、本当にありがとうございました!みなさまにまたお会いできますことを、心から楽しみにいたしております。
奈良・大阪の滞在はまだまだ続きます。