そうかもしれないしそうでないかもしれない
お仕事をしていたり、たくさんの人にかこまれて生活していたりすると、いろんなアクション→いろんな結果 という事態にでくわします。いろんな結果の中には、うれしい結果もあれば、望まなかった結果もあると思います。そんなときに、どんなふうにアタマを巡らせることができたら楽に生きていけるかを考えてみました。
ポジティブ思考を推奨し、上を見て上昇気流に乗ることが最善であるかのような時代です。若くして成功し、その人がなにをしたか、どう考えたかについて記された啓蒙書が本屋にはあふれています。先人に学び、まねをするところから自分のスタイルを作り、発展させ、世の中のお役に立てるようになっていくことはとても素晴らしいことであり、理想的です。
ただ、常に上だけを見、常にうまくいくことを信じ、常に自分を強く持ち続けることはきっととても難しいことでしょう。とくに、望んでいなかったような、思っていなかったような結果とであってしまったとき、そこで心折れてしまう人を多く見てきました。
とっても強いとされているウォールナットでも巨大な力には負けて、折れてしまうことがあるでしょう。受ける力を逃しやすい柳は、かなり強い風に吹かれてもしなることによって幹を保つことができます。心の持ちようも同じで、いつもニュートラルに置いておくことが楽に過ごしていくひとつの方法かもしれません。風が吹いたら吹かれてみる。雨が降ったのなら降られてみる。嵐の日もあれば、好日もあるでしょう。
ニュートラルであれば攻めに入ろうと思ったときにも一歩が出やすく、自分を守ろうと思ったときにはそのことをまずは受け流し、時間をおくことによって受ける傷を小さくすることもできます。
なにか結果を得るまでのあいだ、2つの両極の考えをもっておく。私はそんな毎日を送っています。
電車に間に合うかもしれないし、間に合わないかもしれない。お返事がくるかもしれないし、こないかもしれない。超楽しいかもしれないし、そんなに楽しくないかもしれない。うまくいくかもしれないし、いかないかもしれない。
極端にネガティブになる必要はまったくありません。自分を卑下するわけではなく、ありうる可能性を大きくとらえておく。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。そんな考え方をしておくと、結果をうけて次の一歩への移行がとてもスムーズなものになります。
もっとも最高の結果だけを想定していると、次の一歩までの道すじが そうではなかった→ショック→落ち込む→立ち直る という過程を必要としますから。
もちろんそこへ至るまで、最高の結果をえられるための努力を重ねることは絶対に必要です。その上でどんな結果がやってきても、その結果は次の一歩への過程にすぎないこと。そう理解しながら毎日を過ごせている私は、ほんとうに楽に生きています。ありがたいことです。
みなさんもどうぞご自身に優しいものの考え方を選んでいってくださいね。