基本に立ち返る
JISS(国立スポーツ科学センター)との業務委託で、ジュニアアスリート向け、女性アスリート向けのテキストを執筆しています。JISSのチームでワーキンググループを組んでいるのですが、何歳から何歳までがジュニアなのか そのあたりから決定していく事項となり、医師、トレーナー、栄養士、心理士、それぞれの立場からの意見は分かれるものだなぁと面白く感じたりしていました。
まずは、それぞれの競技指導者、ジュニアアスリートの保護者向けのものを製作しています。私が慈恵時代に使ってきた教科書よりはかなりかみ砕いた、ある意味とっつきやすい教科書を参照しながら書きすすめています。このテキストをもちいたJISS主催の講習会が来年1月から2月にかけてJISS、大阪、仙台で開催されますが、講習会に出られなくてもテキストを読んだだけでちゃんと理解していただけるように、また翌日からの指導に活かしていただけるようにと思いながら書いています。
こういった、基本に立ち返る機会はほんとうにありがたいです。医者になって10年も経つと日本語の成書を読む機会はそれほど多くはないのが現状で、ほとんどがインターネットから得る最新の論文からの情報となります。やはり日本語で書かれている教科書は読みやすく、ありがたいなぁと思っています。
一番右の教科書は私も執筆させていただいた、思い入れのあるものです。懐かしくぱらぱら眺めたり、一緒に書かせていただいた先生がたのお名前を見て懐かしいなぁと思いを馳せたり。内容的にも、基準値を正確に記憶しなおしたり、それほど得意ではない分野について再度納得してみたり。JISSのテキストを製作するというたいへん名誉ではありますが、とってもたいへんなお仕事をいただき、これを機にもう一度基本を見直す時間が持てることに感謝したいと思っています。